【第12回】「添育」の種をまき、すべての伴走者と共に歩む

添育(そういく/Soiku)

 

全12回の連載、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。

 

「教育」という言葉に感じた小さなトゲの正体を探る旅は、一つの確信にたどり着きました。

 

それは、今ある実践を否定するのではなく、その「OS」を書き換えることで、

目の前の景色をより豊かに変えられるという希望です。

 

最終回となる今回は、私、ふたば自身のアイデンティティと、学校の枠を超えて広がる

「添育」の未来地図についてお話しします。

 

現場の「最前線」で証明し続ける理由

 

私は、公立小学校の教員として現場に立ち続けています。

 

30代という最もエネルギーに満ちた時期に、日々子どもたちと向き合う「現役」であることに、

強い意義を感じているからです。

 

かつては教壇という高い場所からクラスをコントロールしようと必死でしたが、

『学び合い』という教育論、概念に出会い、そして「添育」を考え出していく中で、

私の立ち位置は変わりました。

 

教壇は知識を授けるステージではなく、子どもたちが自律的に育つのを支える「司令塔」であり、

彼らの躍動を見守る「特等席」です。

 

現場に居続けるからこそ見える課題があり、実践しているからこそ響く言葉がある。

 

私はこれからも教室というフィールドから、添育がもたらす変化を証明し続けたいと考えています。

 

学校を超え、すべての「成長の伴走者」へ

 

「添育」は、学校の教室だけで完結するものではありません。

 

  • ビジネスの現場で: 部下の主体性を引き出し、自走するチームを作りたいマネージャー
  • 対個人のセッションで: クライアントの可能性を信じ、深い気づきを促したいコーチやメンター
  • 家庭や地域で: 評価ではなく信頼をベースに、次世代を育みたい保護者やリーダー

 

他者の育ちに関わるすべての人にとって、添育の3つのスキル

——【整える】【観る】【待つ】——は、普遍的な「関わりのOS」となります。

 

私が長年取り組んできた『学び合い』の実践も、教師が「教えるプロ」から伴走者へと

進化することを求めています。

 

この「添育的」な営みは、民間の組織開発や対人支援の現場でも、全く同じ価値を持つと確信しています。

 

「添育者」が繋がり、社会のOSが書き換わる

 

私のこれからのミッションは、自分一人が「良い先生」になることではありません。

 

添育というOSを共有し、共に他者の伴走者となる「添育者(そういくしゃ)」を

一人でも多く増やし、育てていくことです。

 

公立学校という公共の場を拠点にしながらも、民間のあらゆる分野で活躍する方々と繋がり、

知恵を共有し合いたい。

 

一人のリーダーが引っ張るのではなく、誰もが誰かの「添育者」になれる。

 

そんな優しい連鎖が、教育現場と社会をシームレスに繋いでいく未来を描いています。

 

30代。

まだまだ旅の途中です。

 

迷いながらも試行錯誤を続けるプロセスこそが、添育の真髄です。

 

結びに:共に「旗」を掲げませんか

 

これで連載は完結ですが、ここからが本当のスタートです。

 

「今の関わり方に、少しだけ違和感がある」

「相手が自ら育つ力を、もっと信じてみたい」

 

もし、あなたの中にそんな思いが1ミリでもあるのなら、

あなたはもう、立派な「添育者」の一人です。

 

私はこれからも、現役の教員として、そして「添育」を志す一人の探求者として、

この旗を掲げ続けます。

 

分野や立場を超え、添育という共通言語を持つ仲間として、

皆さんと語り合える日を心から楽しみにしています。

 

全12回にわたってお読みいただき、本当にありがとうございました。

 

ともに、人が豊かに育つ未来を創っていきましょう。

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